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AI動画要約技術

Morpho Video Summary™

『MorphoVideo Summary™※1』は、要件に合わせて AI が膨大な動画データから適切なシーンのみ抽出し、データ容量を軽減するAI 動画要約技術です。

※ミックウェア社「Mvcube」とのコラボレーションについては、こちらのプレスリリースをご参照ください

主な利用シーン

  • 自動運転・車載
  • 映像制作
  • 船・電車・航空機

主な機能・目的

  • 物体検出

ポイント

  • 用途に合わせた多彩な動画解析エンジンを搭載
  • データ容量の軽減によりデータ管理費を削減
  • 専用のGUIで直感的な操作性を実現

詳細

開発背景

ドライブレコーダー等の車載カメラによる動画は、事故等の証拠のみならず、道路の点検業務から、高度運転支援/自動運転技術の実現に向けた技術開発等まで幅広く活用されています。一方で、自動車メーカー/関連企業は、業務や技術開発に用いるための動画データを大量に保有していますが、データ量が膨大なため、維持コストが大きくなることや、確認のため工数がかかるという課題を抱えています。
こうした背景から、モルフォはAIを活用して動画データを要約する『Morpho Video Summary』を開発しました。

特長

一言で動画を要約すると言っても、顧客アプリケーションによってその要件は大きく変わります。道路の点検アプリケーションでは道路に異常(ひび割れ等)が見られるシーンを優先度高く残したいケースや、自動運転技術の開発では車両や人物が映っているシーンを中心に収集したいケース等、最終的な動画の用途によって求められる要約のルールは全く異なります。
そこで『Morpho Video Summary』では、用途に合わせてユーザーが細かく要約ルールを設定するための多彩な動画解析エンジンを提供します。例えば、「走行シーン検出エンジン」は、動画の中で自車が走行中のシーンを割り出すことができます。これにより、動画の中で自車が赤信号で停車しているシーン(画面に変化の少ないシーン)をカットするという要約ルールを作成することができます。また、他の多彩な検知エンジンでの動画解析結果を組合せてエンジンごとに重み付け(優先順位付け)を行い、用途に合わせた複雑な要約ルール設定が実現可能です。

<用意している代表的なエンジン>
・走行シーン検知
・車両、通行人、信号機、二輪車シーン検知
・道路劣化シーン検知
※他のエンジンも続々実装中

 

『Morpho Video Summary』では、こうした要約ルールをユーザーが視覚的に分かりやすく作成するための、専用GUI(※2)を提供しています。こうして作成した要約ルールを保存しておき、以降はバッチ処理(※3)で全動画に適用するといった運用も可能です。

また『Morpho Video Summary』は、2023年5月に提供開始した自動車分野向けAIソリューション『Morpho Automotive Suite™』の標準AI技術群に追加しました。AI技術を単体で提供するだけではなく、顧客ニーズにフィットするAIの追加学習や用途別の製品カスタマイズ等の提案を通じて、自動車分野における課題解決および顧客製品への付加価値の向上に貢献していきます。

 

※1: 製品名『Morpho Video Summary』は仮称です。

※2:GUIは「Graphical User Interface」の略。アイコンやボタン等のグラフィックを使い、マウスなどのポインティングデバイスで直感的に操作できる画面のことです。

※3:バッチ処理は、一定期間/一定量のデータを集め、一括処理を行うことです。

提供形態

『Morpho Video Summary』は顧客のオンプレミスサーバー もしくは モルフォの提供するクラウドサーバーにて動作します。サーバーとの通信は、webAPI経由にて行い、ユーザーはクライアントPCよりアクセスをする構造です。

そのため、ユーザーはwebAPIを利用した独自のGUIを開発することも可能です。

AI動画要約技術の提供形態

Webinar

画像処理やAI技術の基礎や活用のポイントなどを紹介するWebinarを開催しています。
以下より、これまでに開催したWebinarを視聴できます。