Product Development Engineer
Joined in 2019
私はブラジル生まれの日系3世で、サンパウロ大学でコンピュータサイエンスを専攻していました。小さい頃から日本に親近感はあったのですが、大学時代に日本のアニメやゲームに熱中したことがきっかけで、短期留学生として来日して1年間筑波大学に通い、帰国後は証券会社でエンジニアインターンをしたり、といった生活をしていました。2018年12月にサンパウロ大学を卒業した後は、日本の生活が楽しかったので再来日しました。夜にスマホや時計を持って出歩いても犯罪に巻き込まれるリスクが少ないですからね!日本で暮らすことを第一目的としていたので、とりあえず短期のビザで入国して、長野県のスキー場のホテルで厨房のアルバイトをすることに。2月になってそろそろ就職先を探そうと思い求人サイトに登録したのですが、時期的な問題もあってか、なかなか見つかりませんでした。その為、日本で働くことは諦めて3月に帰国するための航空券を買いました。その後、たまたまとあるエージェントさんからモルフォを紹介してもらったのが、モルフォとの出会いでした。
会社HPを初めて見たときは、正直ちょっと固そうな会社という印象を受けましたね(笑) ただ製品紹介のページを見てSoftNeuroに興味を持ちました。私も大学でDeep Learningを研究していたからです。ブラジルに帰国する日が迫っていましたが、3月中旬に応募しました。そこからプログラミングテストを受けて1次面接、最終面接、内定と進んだのですが、その間わずか8日間でした(過去最短だったようです)。内定をもらった次の週がもう入社式でした。日本で働くことを諦めていたので嬉しかったですね。
私は新卒として入社しましたので、一通りの基本研修を受けて、その後は製品開発研修に入りました。同期と協力して何か一つプロダクトを開発するという2ヶ月間くらいの実践型の研修です。面白いなと思ったのは、ゴールだけ与えられてアプローチは自由という点でした。私の代は”セグメンテーションに関するアノテーションを楽にするツールを開発する”というものでしたが、かなり自由度が高くて楽しかったです。それが終わった後に本配属が決まるのですが、私はプロダクト開発を行う部署になりました。そこではSoftNeuroのバージョンアップやQualcomm社との共同プロジェクトに携わりました。特に後者についてはまだ世に発表されていないチップセットに触れることが出来てとてもエキサイティングでしたね。
2020年1月から、私はモルフォAIソリューションズに出向しています。やっていることは大きくは変わらないのですが、今はよりAIに特化しています。最新の機械学習モデルを探して来て、それらをチューニングして汎用性のあるモデルに作り変えたりしています。学術機関の発表したモデルはそのまま実戦で使えないケースが多いからです。最近はエッジでも動くモデルが多く出ているので、アルゴリズム周辺部分をカスタマイズして、スマホ以外…例えばカメラやJetson、Qualcomm社チップセット、AIプロセッサー向けの開発をしています。
私はよく日本人以外の友人から日本の労働環境に関して、マイナスイメージの話を聞くことが多いです。でも少なくとも私は今そういった環境で仕事をしていません。無理に残業しないといけない、だったり必要以上に厳しい上限関係だったり、誰かにずっと監視されているような感じだったり、そういった環境ではありません。分からないことがあれば先輩に聞けば誰か教えてくれますし、とても気持ちよく作業できています。
モルフォは物凄く頭の良い人しか入れない会社というわけではありません。最新技術が好きで、自分が作ったものが誰かの役に立つという喜びを感じたい人は、ぜひ自信をもって応募してみてください。待っています!